弥次郎兵衛 積 緋露雪 3か月前 弥次郎兵衛 両腕に等量の重りを抱き、 脚の如き一本の心棒でBalance(バランス)をとる弥次郎兵衛は、 果たして、その平行を打ち破る打撃を加へられ、その心棒がポキリと折れて、 地べたに這ひ蹲るのか。 ―さうさ。さうぢゃなくちゃ、此の世の不合理は何ものも堪へられぬではないか。弥次郎兵衛は理不尽に打ち壊されて、さうして神の脚に踏んづけられるのだ。 シェアシェア+1ブックマークPocketフォロー