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瞋恚 - 黙考のしじま

思はぬ嫌疑をかけられ

最早さうであると決めつけられての他からの評は

屈辱でしかなく、

それを他は半笑ひで吾が詩を評しもしない様が思ひ浮かび

メラメラと瞋恚ばかりが燃え立つが

それを持って行く場がない。

それも他の知識不足大と思はれることより

尚更瞋恚は増長され

己のちっぽけさに苦笑ひを覚えつつも

だからといってこの瞋恚は日を追ふ毎に

高まるばかりでちっとも収まる気配すらない。

それを憤怒と呼んだどころで何ら変はりがない。

しかし、他は多分のうのうと暮らしてゐるのだらう。

それすら最早気に喰はぬのだ。

かうまでもつれてしまった吾が心の有り様は

煙草を吹かして誤魔化さうとしたところで、

煙草の火種が尚更吾をして瞋恚に火をつける。

吾が瞋恚が収まらぬのは

偏に他の謝罪なり何なりの言葉がないためでもあるが、

この屈辱はやはり晴らさずば気が済まぬ。

 

――芥川龍之介の剽窃だろ?

なんなん、この言ひ草は。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」には種本があり、

その種本にも経典の種本があり、

多分他はそれは知らないやうだ。

それすら知らずに人様の創作を

軽軽に剽窃と言ひ切れる心持ちが気に喰はぬ。

何とも偉い人間だと他を思はずにゐられぬが、

己の知識の範囲でのみ人様の作品を剽窃といふその軽薄さに

吾は驚愕せずにゐられぬ。

この「瞋恚」をもしかすると評する人間がゐるのだらうが、

その評価も高が知れてゐる。

この瞋恚をどうしてくれようか。

 

――芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の剽窃?

なんなん、その言ひ草は。

 

この詩を以て吾はMY DEARを

追放されるかもしれぬが

この屈辱が晴らされずば

それはそれで仕方なしと

思ひなしての覚悟の上。

 

井嶋りゅうよ、

賞を受賞して浮かれてゐようが、

吾決してあなたを許さぬ。

この瞋恚の全ての根源はあなただよ。

それでよく詩人といへるよ、

吾遠くで嗤ってゐる。

言葉で生きるものが他者に

剽窃などと軽軽しくいへるその根性が

ちゃんちゃらをかしてく嗤ふしかないだらう。

積 緋露雪

物書き。

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積 緋露雪
Tags: 瞋恚

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