何処からでも吹き込んでくる風に対して自在に振る舞ふその柳の枝Read More風に棚引く柳の枝のやうに
物憂げな日も喰らふ
何をする気力も湧かなくて、 只管、一所に座り続けるのみの物憂Read More物憂げな日も喰らふ
退隠
現はれては直ぐにその姿を消し、 闇に退隠する表象群に対して Read More退隠
開眼(かいがん)
生殖器たる花のやうに此の宇宙が開眼してゐるとすれば、 おれはRead More開眼(かいがん)
常在、灼熱地獄
いよいよ現世が灼熱地獄の様相を呈してきた。 この酷暑は現世をRead More常在、灼熱地獄
孤独を嗜む
でっち上げた虚構といふ過酷な世界に《吾》を放り込んで、 あれRead More孤独を嗜む
穴凹
黄泉の国が出自のものたちがゆらゆらと揺れてゐる。 彼らは既にRead More穴凹
あの日のやうに
もんどり打って奈落の底に落ちるやうに 一歩歩く毎に腰が砕けるRead Moreあの日のやうに
衰滅する時の断末魔の醜悪さ
衰滅するものは、 それだけで背筋をピンと伸ばし、 最期に黙礼Read More衰滅する時の断末魔の醜悪さ
誰の為にぞ
さうまでしておれ自身を追ひ詰めるのは誰の為にぞ、と問ふたとこRead More誰の為にぞ