仄かに明るい満月の下、 世界はゆっくりと目を開けて、 吾を睨Read More中秋の名月に世界は目を開く
野分けが直撃してゐたその時に
暴風雨が吹き荒れ、家が大揺れする中、 野分けとは斯様に私の心Read More野分けが直撃してゐたその時に
記憶を暴いたところで
私の出自を確かなものにするためにも 無造作に記憶を暴かうとすRead More記憶を暴いたところで
つくつく法師の鳴く夜明け前に私は独り苦悶する
何にそんなに落ち込む事があるのだらうか。 私はぼうっと考へ事Read Moreつくつく法師の鳴く夜明け前に私は独り苦悶する
夢が特異点の存在を暗示する
夢見てゐる時、 主体は夢での出来事を何の疑念も抱かずに 夢でRead More夢が特異点の存在を暗示する
絶望と言ふ名の甘え
普段から足下が覚束なきよろよろと歩く私は、 それでも歩く気配Read More絶望と言ふ名の甘え
晩夏に思ふ
虚を衝き不意を襲ふそのものは、 真夏のギラつく太陽の陽射しにRead More晩夏に思ふ
暑い夏の日
体温を超える暑さにすっかり参ってしまひ、 一日中ぐったりとしRead More暑い夏の日
不信に潜む吾がどす黒いものよ
一度芽生えてしまった不信は 行き着くところまで行かないと そRead More不信に潜む吾がどす黒いものよ
心痛む
何度も何度も夢破れ 何度も何度も挫折を味はひ心が腐っても そRead More心痛む