黄泉の国が出自のものたちがゆらゆらと揺れてゐる。 彼らは既にRead More穴凹
孤独を嗜む
でっち上げた虚構といふ過酷な世界に《吾》を放り込んで、 あれRead More孤独を嗜む
衰滅する時の断末魔の醜悪さ
衰滅するものは、 それだけで背筋をピンと伸ばし、 最期に黙礼Read More衰滅する時の断末魔の醜悪さ
ゆるして
――ゆるして。 かう書き残して虐待死した幼児の その小さな小Read Moreゆるして
誰の為にぞ
さうまでしておれ自身を追ひ詰めるのは誰の為にぞ、と問ふたとこRead More誰の為にぞ
誰でもよかった
――誰でもよかった。 また、自殺願望者が無差別殺戮を理不尽にRead More誰でもよかった
それでも壁を叩く
眼前に立ち塞がる巨大な巨大な壁を前にして おれはそれが無駄なRead Moreそれでも壁を叩く
水底で揺るてゐるやうな
ぐにゃりと奇妙に歪んだ太陽を仰向けで眺めながら、 その柔らかRead More水底で揺るてゐるやうな
「自分らしく」に潜む欺瞞性
「個性、個性」と叫ばれて喧しいが、 個性なんぞが人間にある筈Read More「自分らしく」に潜む欺瞞性
生きる
仮令、天使を鏖(みなごろし)にしても それが生きる正しい道なRead More生きる