誤謬であることを承知しながらも それを呑み込みながら、 おれRead Moreアイロニーな存在でありたい
言霊の残る国において
国旗に文字を書くのは多分この極東の島国の人間のみだと思ふ。 Read More言霊の残る国において
赤裸裸に
何ものも素面であると言ふ此の世界は、 何ものも赤裸裸にその存Read More赤裸裸に
欠伸をせしものは
ぼんやりとしてゐると 何ものかが ――ふぁっ。 と欠伸をしてRead More欠伸をせしものは
魔の手
奇妙な皺を刻んだ其の手は、 老人の手のやうであったが、 いきRead More魔の手
十六夜の夜に追ひ込まれて
吸ひ込まれるやうに 女の裸体にむしゃぶりつきながらも、 心こRead More十六夜の夜に追ひ込まれて
至福
何に高揚してゐたといふのか。 人生のどん底にありながら、 思Read More至福
渇仰
飢ゑてゐる時ほどに寒寒と身体が冷えつつも、 眼光だけは鋭く、Read More渇仰
腰痛
ぎっくり腰か、 此処のところ腰痛に難儀してゐる。 それとも内Read More腰痛
別れ話においての優柔不断
――はっきりと決めてください。 さう言って彼女は不意に別れ話Read More別れ話においての優柔不断