カテゴリー: 思索・アフォリズム・詩

不思議なことに自転車に乗ってゐる時など、 心に反して己に向かRead More死引力

地上を歩いてゐても 吾の周りの時空間がべとりと纏はり付くやうRead Moreまるで水の中を潜行してゐるやう

苦悶の時間が始まりつ。 ぽっかりと心に空いた陥穽に 毎度の繰Read Moreぽっかりと

吾が心はいつも狂瀾怒濤と言っていいだらう。 何をするにも憤怒Read More狂瀾怒濤

夏の衰退の間隙を縫ふやうに 目覚め行く秋は やがて世界を彩りRead More目覚め行く秋と共に

どんなに疲弊してゐようが、 歩きを停めてはならぬ。 ひと度歩Read Moreどんなに疲弊してゐても

哀しみはもう、埋葬したが、 それでも別離は誰であらうと、 納Read More別離

既に九月の初旬も超えると言ふのに 酷暑は一向に已みさうにないRead More終はらない夏

最早水底にゆっくりと落ち行くやうに 断念をのみ後生大事に抱いRead Moreそれさへあれば

目玉が眼窩からどろりと零れ落ち 地面を転がる吾が目玉に映る世Read More観念しても