もんどり打って奈落の底に落ちるやうに 一歩歩く毎に腰が砕けるRead Moreあの日のやうに
誰の為にぞ
さうまでしておれ自身を追ひ詰めるのは誰の為にぞ、と問ふたとこRead More誰の為にぞ
ゆるして
――ゆるして。 かう書き残して虐待死した幼児の その小さな小Read Moreゆるして
衰滅する時の断末魔の醜悪さ
衰滅するものは、 それだけで背筋をピンと伸ばし、 最期に黙礼Read More衰滅する時の断末魔の醜悪さ
誰でもよかった
――誰でもよかった。 また、自殺願望者が無差別殺戮を理不尽にRead More誰でもよかった
水底で揺るてゐるやうな
ぐにゃりと奇妙に歪んだ太陽を仰向けで眺めながら、 その柔らかRead More水底で揺るてゐるやうな
それでも壁を叩く
眼前に立ち塞がる巨大な巨大な壁を前にして おれはそれが無駄なRead Moreそれでも壁を叩く
霞を喰ってでも
到頭、金が底を尽き、 後、一月の間、飲まず食はずの生活を強ひRead More霞を喰ってでも
生きる
仮令、天使を鏖(みなごろし)にしても それが生きる正しい道なRead More生きる
「自分らしく」に潜む欺瞞性
「個性、個性」と叫ばれて喧しいが、 個性なんぞが人間にある筈Read More「自分らしく」に潜む欺瞞性