矢鱈に眠い一日が過ぎていったのです。 どうしても起きてゐるこRead More春眠暁を覚えず
棄てられる
一瞥しただけであなたに私が棄てられるのは解りました。 あなたRead More棄てられる
絶望の行進
我が物顔で行進するそれは、 こっちの都合なんて全くお構ひなしRead More絶望の行進
世界に脱臼する
操り人形の糸が切れたかのやうに 私の四肢はだらりと脱臼したやRead More世界に脱臼する
朦朧
黄泉の国の使者ではあるまいし、 高が睡魔に襲はれたくらゐで、Read More朦朧
惚れる
その存在を全的に受け容れたいと言ふ欲求に駆られ、 何もかもをRead More惚れる
すれ違ひ
おれはしっかりとお前を見つめ、 最低の礼儀は尽くしたつもりだRead Moreすれ違ひ
偽装
そのままでいいと言はれようが、 おれは終始偽装する。 それがRead More偽装
焦燥する魂
空きっ腹にのむ煙草に全身が弛緩して行く中、 魂だけは吾を渇仰Read More焦燥する魂
或る冬の日に
手が悴(かじか)む中、 私は目的もなく、 或る冬の日の夜更けRead More或る冬の日に