カテゴリー: 思索・アフォリズム・詩

虚空から一筋の白い糸が垂れ下がり その糸は金色に輝けり。 虚Read More虚空

いつもに増して静寂に包まれた 一面の銀世界の中、 独り部屋にRead More雪が降る静寂の中は

鬩ぎ合ってゐるもの同士は お互ひ鬩ぎ合ってゐるといふ自覚はなRead More鬩ぎ合ひ

斃れたものの上に 冷たくも美しい雪を降り積もらせ 疾風怒濤のRead More冬将軍襲来

唯、存在するだけで 途轍もなく気怠いこの有り様は 生きてゐるRead More存在することの気怠さ

時間にはとても私的だが、 滾滾こんこんと湧き出るといふ心像をRead More自在なる時間

満月の夜には 死と出産が いつもよりも多いといふ。 これは僅Read More満月の夜には

今年の歳末の一週間の夜は NHK FMで今年八月にドイツで開Read Moreワーグナーの楽劇と共に

地獄に堕ちたことで永遠の命を与へられたが、 巌を押して山頂まRead More膝を病んだシシュポス

いつもだと軽軽と奈落に落ちる吾なれど 今回ばかりは際にて立ちRead More際にて