カテゴリー: 思索・アフォリズム・詩

何たることか。 《吾》を苦しめてゐる《もの》が《存在》それ自Read More何たることか

風は東風であらうが南風であらうが、 顔を撫でるやうに吹いてはRead More風撫でる

うらうらと立ち上る陽炎は 曖昧であってはならない。 それは、Read More陽炎

《吾》の内部に棲む餓鬼は何時も腹をすかしてゐるが、 しかし、Read More餓鬼

女との性交に溺れる事に飽きた《吾》は、更なる惑溺出来る媚薬をRead More惑溺

ゆらりと《存在》の背から立ち上りし白き影共が夜な夜な一所に集Read More幽霊談義

既に《吾》に邂逅してしまった《吾》ほど哀しい《もの》はない。Read More邂逅

風邪を引いて微熱がある中、虚ろな目はぼんやりと外界を眺め、 Read More微熱

永らくその《存在》に対して万人が白い目で見てゐた地獄が遂に再Read More地獄再生

それは何処までも行っても切りがない猜疑心であった。 《吾》がRead More泥沼の猜疑心