2019年3月21日 By積 緋露雪《生者》と《死者》が交はる処 吾(わ)が《五蘊場》に手を突っ込み弄(まさぐ)ると、 其処は、《生者》と《死者》が交はる後ろの正面に至る。 ――ほら、肩が凝らないかい? 何故って、《生者》は無数の無辜の《死者》の影が見(まみ)える背を背負ってゐるからね。 さうなのだ。《生者》は後ろの正面で無数の無辜の《死者》に出会ってゐる。 だから、《生者》の背に《死者》が、つまり、幽霊が蝟集するのだ。 此処で、再び、「そいつ」が「ふっふっふっ」と嗤ふのだ。 Post Views: 308 共有:FacebookX 関連 Share 《生者》と《死者》が交はる処 on facebookShare 《生者》と《死者》が交はる処 on twitterShare 《生者》と《死者》が交はる処 on pinterest