夢魔に睨まれたのか、 どうしてもこの睡魔から逃れる術は私にはRead More睡魔に溺れる
曖昧な
濃い霧の中にでも放り込まれたやうに 私は既に世界を失ってゐたRead More曖昧な
立ち姿
ぴたりと立ち止まったならば、 もう動くことは為らない。 貧血Read More立ち姿
剔抉してみたが
興味本位で《吾》を剔抉してみたが、 抉り取られたものは虚でしRead More剔抉してみたが
独断的存在論私論
もしかしたならば高村光太郎の言葉だったかも知れぬが、 「私のRead More独断的存在論私論
実念論
――ほら、其処にも念が彷徨ってゐる。 さうなのだ。此の世にはRead More実念論
渇仰する
何をそんなに渇仰する必要があると言ふのか。 既に俺はかうしてRead More渇仰する
思弁的超越論私論
気配すらをも潜めし《それ》は、 自らの意思、否、《念》においRead More思弁的超越論私論
端座する
俺の振る舞ひに決定的に欠けてゐる礼儀は ここぞと言ふ時には全Read More端座する
擬態する神
何てことはない。 神と呼ばれてゐたものは、 森羅万象に擬態しRead More擬態する神