何故にかうも惹かれるのでせう。 瞼を閉ぢただけでもう闇の世界Read More趨暗性
欠伸する影法師
無線のAntenna(アンテナ)が強烈な空っ風でくう~んと撓Read More欠伸する影法師
没落の果てに
嘗ては没落しても這ひ上がる道は狭いながらも残されてゐて、 戦Read More没落の果てに
独断的なる五蘊場試論その二
命題:此の世は秩序の縁に、つまり、渾沌の縁にある。 証明:例Read More独断的なる五蘊場試論その二
畸形
さうです。 私は畸形の人間として生れてきました。 だからといRead More畸形
何となく
低気圧が来ると途端に体調を崩す身にすれば、 雪景色は哀しいのRead More何となく
深淵を見下ろす
ゆっくりと渦巻くその中心には 底が見えぬ深淵が形成されてゐてRead More深淵を見下ろす
脱力してしまった
操り人形の糸が切れたやうに ぶら~んと四肢が揺れるのみのそのRead More脱力してしまった
忘却
確かにあったものが 無いことの薄ら寒さにぞっとしながらも そRead More忘却
闇の中の影踏み
夕暮れの中で自分から食み出してしまふおれは 夕日で矢鱈に長くRead More闇の中の影踏み