にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へ
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
PVアクセスランキング にほんブログ村
人気ブログランキングでフォロー
Clicky お問合せ

横書きと縦書きの表示切り替え

闇は闇のままで

闇は闇のままでゐ給へ

これ以上光にその身を曝してはならぬ

闇が一つ暴かれる毎に

吾らは逃げ場を失ふ

それは真綿で自分の首を絞めるやうなもので、

闇なくして人間は一時も生きられぬことを知るべきなのだ。

それを知らずに光に希望を見てしまったのが運の尽き。

光に希望を見た基督でさへ磔刑に処され

今以てロザリオで磔刑に処されてゐる。

闇は闇のままこれ以上Spotlightを当てられて暴かれるべきではない。

何にも気付かぬものが闇を闇のままにしておくのを嫌ひ

闇暴きをしてゐるが、

それは古代の人間の墓を暴く物珍しさにも似て

闇に対する畏れと戦きが全くなきに等しく、

暴いた闇に祟られてゐることも知らず、

認識領域が広がったと馬鹿騒ぎをしては

闇の祟りで斃れて行くのだ。

それをFrontierと呼んで

周りが囃し立てるから

闇暴きは止まらぬやうに見えるが

闇の逆襲が始まれば、

黙示録のHarmagedonなどといって

右往左往と逃げ惑ふのが関の山。

これ以上闇を暴いてはならぬ。

闇こそ浄土の謂なのだから。

コメントを残す