ぴたりと立ち止まったならば、 もう動くことは為らない。 貧血Read More立ち姿
曖昧な
濃い霧の中にでも放り込まれたやうに 私は既に世界を失ってゐたRead More曖昧な
渇仰する
何をそんなに渇仰する必要があると言ふのか。 既に俺はかうしてRead More渇仰する
実念論
――ほら、其処にも念が彷徨ってゐる。 さうなのだ。此の世にはRead More実念論
独断的存在論私論
もしかしたならば高村光太郎の言葉だったかも知れぬが、 「私のRead More独断的存在論私論
剔抉してみたが
興味本位で《吾》を剔抉してみたが、 抉り取られたものは虚でしRead More剔抉してみたが
くさめをしてみたが
――ハクション と、くさめをしてみたが、 誰かが私を噂してゐRead Moreくさめをしてみたが
擬態する神
何てことはない。 神と呼ばれてゐたものは、 森羅万象に擬態しRead More擬態する神
端座する
俺の振る舞ひに決定的に欠けてゐる礼儀は ここぞと言ふ時には全Read More端座する
思弁的超越論私論
気配すらをも潜めし《それ》は、 自らの意思、否、《念》においRead More思弁的超越論私論