2019年3月21日 By積 緋露雪未来永劫の《吾》 其処は何の変哲もない《日常》の《世界》でしかなかった。 唯一つ、違ってゐたのは《吾》と《異形の吾》がはっきりと分離してゐた事だった。 それが地獄の全てであったのだ。 最早《吾》は進退谷まったのだ。 何処にも逃げ道はなく、《吾》は只管《吾》であることを強ひられし。 ――嗚呼、《吾》が何をしたぞ。 ――ふっ、《存在》してしまったことが運の尽きだ。 さう言ふと《異形の吾》は昇天し、《吾》のみが何にもない地獄に未来永劫に残されし。 Post Views: 326 共有:FacebookX 関連 Share 未来永劫の《吾》 on facebookShare 未来永劫の《吾》 on twitterShare 未来永劫の《吾》 on pinterest