余りに草臥れた時、 意識は、己がふわっと浮く感覚を察知する。Read Moreふわっと浮く
戦(おのの)くのは誰か
漆黒の闇の中にぢっと蹲って息を潜めてゐるそのものは、 妖精のRead More戦(おのの)くのは誰か
Ivan Linsを聴いてゐたその時に大量殺戮は起きてゐた
現代ブラジル音楽を代表するIvan Linsの軽やかにして心Read MoreIvan Linsを聴いてゐたその時に大量殺戮は起きてゐた
譫妄の中で
混濁する意識が辛うじて発した ――おれ。 といふ言葉は、果たRead More譫妄の中で
己が哀れむのを誰ぞ知るや
既に此の世に存在してしまふ事で、 その存在は既に哀しいのだ。Read More己が哀れむのを誰ぞ知るや
棚引く雲
蒼穹の下、 おれは変化して已まぬ雲を眺め、 時にその雲の影にRead More棚引く雲
憧憬
Nostalgic(ノスタルジック)にも、 もう二十年数年聴Read More憧憬
寂しいと言ったところで
寂しいと言ったところで、 もう、貴女との関係が元に戻ることはRead More寂しいと言ったところで
頭の髄が痛む
何時ものやうに疲労困憊すると 俺の脳といふ構造をした頭蓋内とRead More頭の髄が痛む
蒼穹
雲一つなく、澄明な薄藍色に染まった蒼穹をおれは 脱臼しちまっRead More蒼穹