積 緋露雪

小説 祇園精舎の鐘の声 八の篇

 闇に染まるとは自己喪失の最も楽、な術で…

4年 ago

愛する人へ

こんな世だから尚一層あなたが愛おしい。 …

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 七の篇

 嘗て「透明な存在」と己を名指して幼子の…

4年 ago

覆水盆に返らず

いくら嘆いたところで、 質量を持ったもの…

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 六の篇

 闇に対する怯えは現存在の自由に対する怯…

4年 ago

溢れ出す死

死の中を彷徨ひ歩くのに似て、 これまで強…

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 五の篇

 倉井大輔は梵鐘につられるやうに川向かう…

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 四の篇

 ところが、倉井大輔には埴谷雄高の『死靈…

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 三の篇

 然し乍ら、倉井大輔の内部に棲む異形の吾…

4年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 二の篇

 何が凄惨かと言へば、免疫が異常を来して…

4年 ago