積 緋露雪

この期に及んでは祈りあるのみ

撤退に撤退を重ね 宿借りの如く身の丈にぴ…

5年 ago

蹲る吾

見猿、言は猿、聞か猿を体現したやうな吾が…

5年 ago

傀儡(かいらい)

私の体軀には私が憑依してゐるのだらうか。…

5年 ago

神秘に惑はされて

絶えず思ふのは、 例へば何億年も沈黙して…

5年 ago

ぽつねんと夜通し灯りが灯る一室では

私が五蘊場と名付けたところの頭蓋内の闇に…

5年 ago

抱擁

暫くお互ひに見つめ合ひ、 互ひが互ひを受…

5年 ago

雨音の中で

深夜、独り雨音だけが聞こえる中、 沈思黙…

5年 ago

ドン・キホーテに続け

膨脹する妄想で最早現実を見失ひながらも、…

5年 ago

不穏

アルフレート・シュニトケの音楽をかけなが…

5年 ago

鐘の音

――ぐおおおんぐうおおん。 時折、私の内…

5年 ago