積 緋露雪

中秋の名月に世界は目を開く

仄かに明るい満月の下、 世界はゆっくりと…

5年 ago

野分けが直撃してゐたその時に

暴風雨が吹き荒れ、家が大揺れする中、 野…

5年 ago

記憶を暴いたところで

私の出自を確かなものにするためにも 無造…

5年 ago

つくつく法師の鳴く夜明け前に私は独り苦悶する

何にそんなに落ち込む事があるのだらうか。…

5年 ago

夢が特異点の存在を暗示する

夢見てゐる時、 主体は夢での出来事を何の…

5年 ago

絶望と言ふ名の甘え

普段から足下が覚束なきよろよろと歩く私は…

5年 ago

晩夏に思ふ

虚を衝き不意を襲ふそのものは、 真夏のギ…

5年 ago

暑い夏の日

体温を超える暑さにすっかり参ってしまひ、…

5年 ago

不信に潜む吾がどす黒いものよ

一度芽生えてしまった不信は 行き着くとこ…

5年 ago

心痛む

何度も何度も夢破れ 何度も何度も挫折を味…

5年 ago