ぼんやりとしてゐる時間がなんとも愛おしい…
己の存在を意識するその端緒は 何よりも主…
何時も全身に電気が走るやうな痺れに悩まさ…
何をする気力も湧かなくて、 只管、一所に…
何処からでも吹き込んでくる風に対して自在…
何故、こんなにもおれは、おれに対してどう…
いよいよ現世が灼熱地獄の様相を呈してきた…
生殖器たる花のやうに此の宇宙が開眼してゐ…
現はれては直ぐにその姿を消し、 闇に退隠…
もんどり打って奈落の底に落ちるやうに 一…