積 緋露雪

棄てられる

一瞥しただけであなたに私が棄てられるのは…

5年 ago

春眠暁を覚えず

矢鱈に眠い一日が過ぎていったのです。 ど…

5年 ago

封印

丸太ん棒や切り出した石材を見ただけで、 …

5年 ago

朦朧

黄泉の国の使者ではあるまいし、 高が睡魔…

5年 ago

世界に脱臼する

操り人形の糸が切れたかのやうに 私の四肢…

5年 ago

絶望の行進

我が物顔で行進するそれは、 こっちの都合…

5年 ago

偽装

そのままでいいと言はれようが、 おれは終…

5年 ago

すれ違ひ

おれはしっかりとお前を見つめ、 最低の礼…

5年 ago

惚れる

その存在を全的に受け容れたいと言ふ欲求に…

5年 ago

幽玄なる重み

20世紀初頭に自身の患者の死の直前の体重…

5年 ago