積 緋露雪

傷痕

何時火傷したのだらうか。 目覚めてみると…

5年 ago

土砂降りの中

何をも押し流さうとしているかのやうに 今…

5年 ago

ふわっと浮く

余りに草臥れた時、 意識は、己がふわっと…

5年 ago

熱風の中で

頭がくらくらするほどの熱風に塗れながら、…

5年 ago

籠もる人

そのものは独りであることに耽溺し、 吾と…

5年 ago

棚引く雲

蒼穹の下、 おれは変化して已まぬ雲を眺め…

6年 ago

己が哀れむのを誰ぞ知るや

既に此の世に存在してしまふ事で、 その存…

6年 ago

譫妄の中で

混濁する意識が辛うじて発した ――おれ。…

6年 ago

戦(おのの)くのは誰か

漆黒の闇の中にぢっと蹲って息を潜めてゐる…

6年 ago