投稿者: 積　緋露雪

それは何の前触れもなくやってきた。 それは黒子と呼ぶのが相応Read More深い陥穽に墜ちたとは

布団の上にだらりと投げ出された女体を眺めるやうに 私は只管私Read More憂愁の中で私は

いつからこんなに足取りが重くなったのか。 惚けて空を流れる雲Read More軛を付けた私は

長き眠りから目覚めしそれは 不意に世界に目をやり、 世界を愛Read More微睡みから目覚めしそれは

存在を否定される事を以てして存在する事を余儀なくされたものはRead More悲哀

さうしろと言ふ俺がゐて、 さうしない俺がゐる。 どちらも俺にRead More軋轢

果たせる哉、例へば闇夜が神の影とするならば、 それは成程、∞Read More神影

不図気付くとそいつが傍らにゐて、 絶えず俺に罵詈雑言を浴びせRead More不図気付くと

反復にこそ時間の謎が隠されてゐる。 反復と言ひ条、そのどれもRead More反復

変転に変転を重ね、 また、無数の波が重ね合ふ水面に この時空Read More水面