斃れたものの上に 冷たくも美しい雪を降り積もらせ 疾風怒濤のRead More冬将軍襲来
存在することの気怠さ
唯、存在するだけで 途轍もなく気怠いこの有り様は 生きてゐるRead More存在することの気怠さ
自在なる時間
時間にはとても私的だが、 滾滾こんこんと湧き出るといふ心像をRead More自在なる時間
満月の夜には
満月の夜には 死と出産が いつもよりも多いといふ。 これは僅Read More満月の夜には
ワーグナーの楽劇と共に
今年の歳末の一週間の夜は NHK FMで今年八月にドイツで開Read Moreワーグナーの楽劇と共に
膝を病んだシシュポス
地獄に堕ちたことで永遠の命を与へられたが、 巌を押して山頂まRead More膝を病んだシシュポス
際にて
いつもだと軽軽と奈落に落ちる吾なれど 今回ばかりは際にて立ちRead More際にて
小春日和
柔らかな陽射しが 宙返りをして 彼方此方に散らばりながら、 Read More小春日和
瘦せ我慢
米だけはあるのだが、 それ以外に食料はなく、 日日、白米に色Read More瘦せ我慢
武士は食はねど高楊枝
ドストエフスキイが『カラマーゾフの兄弟』の中で 大審問官に語Read More武士は食はねど高楊枝