積 緋露雪

夢幻空花なる思索の螺旋階段

自同律の不快   不合理故に吾…

2年 ago

蟻地獄

それは近所の神社の境内で罐蹴りか、或ひは…

2年 ago

散る命を屁とも思はぬ非人の亡霊が今の世に跋扈するとは

これほどの存在に対する侮辱があらうか。 …

2年 ago

病床にて思ふことは

病にて目に見えて体が弱りくれば 死がちら…

2年 ago

壊れ行く日常の中で吾は座して死を待つのみか

数多の殺戮が日常の中に巣くふ中で、 それ…

2年 ago

腹を据ゑて死を受容す

身内が余命宣告を受けようが、 私は腹を据…

2年 ago

対峙

今日も夜は明けまする。 しかし、私の夜は…

2年 ago

消ゆるのは吾のみや

宵の明星が皓皓と輝き 日没後の深き橙色の…

2年 ago

宇宙顚覆への果てしなき執念が燃え立つ

もとは単なる自己愛から発したとはいへ 此…

3年 ago

小説 祇園精舎の鐘の声 二十一の篇

 つまり、「楽」が生んだ最たるものが生者…

3年 ago