積 緋露雪

蛻(もぬけ)の空の吾

確かに私は存在するのですが、 その核とな…

5年 ago

反復から生じる破調

何事も反復を繰り返してゐる内に綻びが生じ…

5年 ago

非対称の関係の絶対的非力さに思ひなす

所詮、現存在は自然に対して、また、世界に…

5年 ago

漆黒の闇に溺れて

地の下では悍ましく瘴気を発する黒雲が渦巻…

5年 ago

驟雨が降ってきた

薄ぼんやりと考へ事をしてゐたら ざあっと…

5年 ago

消滅

このまま消え入りたいといふならば、消え入…

5年 ago

酷い眠気の中に残る吾と言ふ意識の矜恃

ふらふらーん、ふらふらーんと、 独楽がも…

5年 ago

中秋の名月に世界は目を開く

仄かに明るい満月の下、 世界はゆっくりと…

5年 ago

野分けが直撃してゐたその時に

暴風雨が吹き荒れ、家が大揺れする中、 野…

5年 ago

記憶を暴いたところで

私の出自を確かなものにするためにも 無造…

5年 ago