積 緋露雪

朦朧

黄泉の国の使者ではあるまいし、 高が睡魔…

6年 ago

世界に脱臼する

操り人形の糸が切れたかのやうに 私の四肢…

6年 ago

絶望の行進

我が物顔で行進するそれは、 こっちの都合…

6年 ago

偽装

そのままでいいと言はれようが、 おれは終…

6年 ago

すれ違ひ

おれはしっかりとお前を見つめ、 最低の礼…

6年 ago

惚れる

その存在を全的に受け容れたいと言ふ欲求に…

6年 ago

幽玄なる重み

20世紀初頭に自身の患者の死の直前の体重…

6年 ago

或る冬の日に

手が悴(かじか)む中、 私は目的もなく、…

6年 ago

焦燥する魂

空きっ腹にのむ煙草に全身が弛緩して行く中…

6年 ago

死へ傾く

生と死の均衡が破れたとき、 生者はもう死…

6年 ago