積 緋露雪

深い陥穽に墜ちたとは

それは何の前触れもなくやってきた。 それ…

6年 ago

憂愁の中で私は

布団の上にだらりと投げ出された女体を眺め…

6年 ago

軛を付けた私は

いつからこんなに足取りが重くなったのか。…

6年 ago

微睡みから目覚めしそれは

長き眠りから目覚めしそれは 不意に世界に…

6年 ago

悲哀

存在を否定される事を以てして存在する事を…

6年 ago

軋轢

さうしろと言ふ俺がゐて、 さうしない俺が…

6年 ago

神影

果たせる哉、例へば闇夜が神の影とするなら…

6年 ago

不図気付くと

不図気付くとそいつが傍らにゐて、 絶えず…

6年 ago

反復

反復にこそ時間の謎が隠されてゐる。 反復…

6年 ago

水面

変転に変転を重ね、 また、無数の波が重ね…

6年 ago