積 緋露雪

頭を擡げし《もの》

徐に頭蓋内の闇たる《五蘊場》で頭を擡げた…

6年 ago

∞次元の時間

誰が時間を数直線の如き一次元と決めたのか…

6年 ago

疲弊

やがて夜の帳が落ちる頃、漸く目覚めつつも…

6年 ago

紫煙に見(まみ)える

ゆっくりと煙草の紫煙を深呼吸するやうに吸…

6年 ago

哀歌

チェンバロの哀しげな旋律に誘はれるやうに…

6年 ago

無限を喰らふが

此の渺茫たる虚無は何処からやって来たと言…

6年 ago

たまゆらの永劫

不意に襲はれた眩暈に 「私」は永劫を見た…

6年 ago

《世界》を握り潰す

彼はまんじりともせずに只管、眼前の闇を凝…

6年 ago

犇めく《もの》

《吾》の内奥で犇めく《もの》どもは 一斉…

6年 ago

薄明の中で

其処には薄ぼんやりと今にも闇に隠れそうな…

6年 ago