黙考のしじま
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思索・アフォリズム・詩
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渺渺と
時に意識を失ふことがあるが、
その時の渺渺たる感覚は何処に源泉があると言ふのだらうか。
既に無意識なる言葉を信じてゐないおれは、
その時の意識状態を意識溶解と呼んでゐる。
何処までも膨張する意識と言ふのか、
其は何と呼べば良いのか。
敢へて言へば、其は無限に溶暗した意識。
――さあ、飛翔の瞬間だ。意識は肉体から溢れ出し、無限へと、渺渺と確かに存在する。其は無意識を食ひ破り、肉体の束縛を食ひ千切り、無限へと拡大膨張し、渺渺たる本源の吾を解放する。さあ、踊らう。夜が明け、意識が戻るまで。
積 緋露雪
物書き。
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積 緋露雪
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6年 ago
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