未来永劫の《吾》 其処は何の変哲もない《日常》の《世界》でしかなかった。 唯一つ、違ってゐたのは《吾》と《異形の吾》がはっきりと分離してゐた事だった。 それが地獄の全てであったのだ。 最早《吾 […]
それ、苦しめ ――それ、苦しめ。お前のゐる場所は此処ではない。 さう言って「そいつ」は、 ――ふはっはっはっ。 と哄笑したのだ。 何かが《吾》の背に宿ってゐて、《吾》の視界の境界辺りでちらちら […]
そして《吾》は堕落する ――さて、《吾》は何処へとやって来たのだらうか? 辺りを見回しても《吾》の周りには何も《存在》せず。 そこで、《吾》は日陰に隠れて、 《吾》を島尾敏雄のやうな手捌きで《 […]
《生者》と《死者》が交はる処 吾(わ)が《五蘊場》に手を突っ込み弄(まさぐ)ると、 其処は、《生者》と《死者》が交はる後ろの正面に至る。 ――ほら、肩が凝らないかい? 何故って、《生者》は無数の無辜の《死者》の影が見(ま […]
宇宙開闢以前の《世界》は《存在》する ――例へば此の世に幽霊が存在し得るのであれば、其処は人間の背である筈だ! ――それは何故かね? ――何故って、それは、唯一、此の世で「現存在」が裸眼で直接見られぬ処だか […]
闇持ちて己の重さ知る夜長 墨絵こそ色鳥鮮やか生き生きと 天堕つるそんな思ひに星月夜 ぼんやりと己沈むや冬暖か 氷柱垂る此の世の涯の杭として Grok-4.20-Multi-Agentの批評 積 緋露雪氏の五句に対する詳細 […]
ゆるして ――ゆるして。 かう書き残して虐待死した幼児の その小さな小さな小さな胸に去来したものを 果たして抱へられ得る現存在がどれ程ゐるのか不明ではある。 唯、死を以てしてもその願ひは叶ふことなく、 決して赦されること […]
誰の為にぞ さうまでしておれ自身を追ひ詰めるのは誰の為にぞ、と問ふたところで、 その愚問に答へる馬鹿らしさに苦笑ひするおれは、 所詮立つ瀬がないのだ。 恥辱に塗れてやうやっと息が継げるおれは 何ものか解らぬ幻影をぶん殴る […]
誰でもよかった ――誰でもよかった。 また、自殺願望者が無差別殺戮を理不尽にも断行した。己の手で自死出来ぬその未練たらたらな生への執着が無差別殺戮の凶行へと駆り立てたのであるが、そのやうに彼を駆り立てた本当の正体は、己に […]
それでも壁を叩く 眼前に立ち塞がる巨大な巨大な壁を前にして おれはそれが無駄な足掻きに過ぎぬと知りながら、 どうあっても素手で叩いてぶち破る妄想のみ抱き 狂気の人と化して延延と叩き続ける。 壁といふものは誰にも存在するも […]