揺れちゃった 浅川マキの歌が脳裡に流れる中、 仄かに揺らぐ吾の在所に 吾既に蛻(もぬけ)の殻 「揺れちゃった」といふ歌詞に 吾もまた揺れちゃったのだ。 陽炎が揺らぐやうに 吾から飛翔する吾の「本質」は また、本質であることをはたと已めて 吾手探りで吾を求める さう、既に吾盲人 何処に消えしか その吾は果たして吾と呼べる代物か 「はっ」と自嘲の嗤ひを吐き捨てるやうに 天に唾するこの吾は 不意にさやうならを言ふのであった 「バイバイ」 さういって此の世を去ったものに対して 吾は吾と何時迄言へるのか そんなもの捨てちまへ、と君は言ふが 吾は吾なるものをどうしても捨てられぬのだ さうして死後もこの世を彷徨ふか それが吾の運命ならばRead More揺れちゃった

