十六夜に追ひ込まれて
2026年6月10日
十六夜に追ひ込まれて 吸ひ込まれるやうに 女の裸体にむしゃぶりつきながらも、 心ここにあらずのおれがゐた。 それでも女の裸体から発せられる媚薬の匂ひに誘はれて、 男性器はおれの虚ろな心模様とは別に勃起しなが […]
別れ話においての優柔不断
2026年6月8日
別れ話においての優柔不断 ――はっきりと決めてください。 さう言って彼女は不意に別れ話を切り出した。 その刹那、おれは何にも決められぬ己の優柔不断に腹を立てながらも、 既に、彼女との別れを […]
行く手には闇ばかりが擴がりぞ
2026年6月7日
行く手には闇ばかりが擴がりぞ吾意を決して闇に飛び込む 追ひにしは吾のみぞ逃げ行くは終ぞ成れぬはその吾なりや 吾求め暗中彷徨ひ至るのは更に濃い闇にひひと嗤ふ 苦悶のみ己蝕み自滅する […]
時間の矢なんぞ嘘っぱちである
2026年6月7日
時間の矢なんぞ嘘っぱちである 時間を特別扱ひして、 それが虚時間だとしてもその有り様は一次元に収めてしまってゐるので、 其処から時間は”時間の矢”として表象されるのである。 それゆゑに時間の差分により時間は数値化される。 […]
哲学における数学的な言説は誤謬なるか
2026年6月5日
哲学における数学的な言説は誤謬なるか 数学が抽象的故に信頼を持ち得ると言ふ誤謬を もう哲学者を名乗る以上は気が付かなければならぬ。 何でも数学に還元する悪癖は、 哲学者によく見られる誤謬の一つなのだが、 抽 […]

