疲弊の先にあるものは
2026年5月3日
疲弊の先にあるものは かそけき気配が不意に飛び去る。 そんな時は視界が乳白色に変容して行き 疲労困憊の中にゐる俺を発見する。 この疲弊の先にあるものは 多分に憂鬱なものでしかないのであるが、 […]
そいつは立ち上がりし
2026年5月3日
そいつは立ち上がりし 不図気付くと俺は何処か見知らぬ場所で覚醒した。 開けられた瞼を再び閉ぢて夢の残骸が転がってゐないか探してみたのだが、 見えるのは吾が五蘊場が表象せし意味不明な映像ばかり。 […]
夢魔が誘ふ睡魔の中に
2026年5月3日
夢魔が誘ふ睡魔の中に 何とも言ひ難い程に意識が遠くなるこの睡魔の中に 意識を水に沈めるやうに沈めてしまへば、 後は夢魔の独壇場。 この夢魔の誘ひが曲者なのだ。 夢魔は絶えず俺を騙し討ちしようと […]
深い陥穽に墜ちたとは
2026年5月1日
深い陥穽に墜ちたとは それは何の前触れもなくやってきた。 それは黒子(ほくろ)と呼ぶのが相応しいのかもしれぬが、 この軀体に現はれた真っ黒な点は、その底が余りに深かったのだ。 その皮膚上に現は […]
微睡みから目覚めしそれは
2026年4月30日
微睡みから目覚めしそれは 長き眠りから目覚めしそれは 不意に世界に目をやり、 世界を愛でながらかう呟いた。 ――これが世界と言ふものか。なんだかありきたりなものだな。 さうして身 […]

