軋轢 さうしろと言ふ俺がゐて、 さうしない俺がゐる。 どちらも俺に違ひないのであるが、 其処には克服出来ない軋轢があり、 その軋轢は黄金の壁の如く俺の頭蓋内の五蘊場で聳へ立つ その軋轢を跨ぎ果 […]
神影 果たせる哉、例へば闇夜が神の影とするならば、 それは成程、∞を呑み込む様相といっていいのかもしれぬ。 何故に神に∞が纏はるのかは、人間の知が∞を前にすると、 屈服するしかなく、 それでも人間は∞に立ち […]
かそけき世界 この世界は 何とかそけきものなのだらう。 ――あっ、 と、何かを見つけても それが本当のものなのか 或ひは蜃気楼なのか 最早俺には区別が付かぬのだ。 さうして既にか […]