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Tag: 幽霊談義

幽霊談義

幽霊談義   ゆらりと《存在》の背から立ち上りし白き影共が夜な夜な一所に集ひ、 幽霊談義に花を咲かせてゐるのだ。   ――ぶはっ、それで奴はどうしたのか? ――何ね、卒倒したのさ。 ――遂に卒倒したか! ――だがね、現代において卒倒しない《存在》程、信用出来ない《存在》はないぜ。 ――さうさう! 卒倒しなければ《存在》に一時も堪へられぬ。なんとまあ、憐れな《存在》! ――だが、そんな《存在》の背にしかゐられぬ吾等こそもっと憐れな《存在》だぜ。 ――話の腰を折るな。そんな野暮なことは皆解かってゐるのさ。だから誰も口にしない。 ――ではね、そもそも吾等は《存在》してゐる《もの》なのかね? ――馬鹿が! かうして《存在》してゐるぢゃないか! ――本当に? ――お前はちゃんと《存在》してゐる。 ――何を根拠にさう言へる? ――お前に《意識》があるだらう? ――またぞろ、《意識》=《存在》といふ使ひ古された命題を持ち出すのかい? ――否! 《念》=《存在》だ。 ――その根拠は? ――此の世に次元が《存在》するからさ。 ――次元? ――さう、次元だ。 ――待て待て、話が飛躍し過ぎてゐないかね? ――いや、まったく飛躍なんぞしてゐないぜ。   (全体で)――さうさう。全く飛躍はしてゐない。   ――どうして? 何故吾等の《存在》に関して次元が登場するのかな?Read More幽霊談義

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