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Tag: 果たして時は失せるものなのか

果たして時は失せるものなのか

果たして時は失せるものなのか   絶えず現在に留め置かれる現存在は、 果たして絶えず現在といふ時を失って、 全てが過去のものへと変節するといふ先入見から脱出できるのであらうか。 さう、過ぎしき過去といふ時間認識は、明らかに間違ってゐる。   因果律といふ言葉があるやうに過去との連続性を保つ事で、 現存在は、現在に佇立でき、 現在の中でも現存在が回想するといふ行為を行ふ事で やっと現存在は、現在に屹立できるであって、 そのやうに過去と往還することで現存在は、 未来に対しての準備をもしてゐるのだ。   だって、をかしいぢゃないか。 現存在は、過去を振り返ることも可能であれば、未来も予想することも可能であり、 とはいへ、その精度は不確かなだけなのだ。 例へば精度が寸分違はぬといふといふ場合、 現存在はもう、此の世に存在する義理は無く、 未来が全きに予想通りならば、 そんな人生ちっとも面白くありゃしない。 そして、記憶がFuzzy(ファジー)である事が、 つまり、揺らめく事で、 現存在は、現在を楽しんでゐるのであり、 また、苦しんでゐるのである。   喜怒哀楽のない時間なんぞ、果たして現存在は堪へ得るのであらうか。 全てが過去のData(データ)から予測できる未来を手にしたところで、 そんなものは現存在は、忌み嫌ふやうにして毛嫌ひし、 そんな時間の流れは、必ず恨むばかりの筈なのだ。Read More果たして時は失せるものなのか

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