死の爆風 仮に生者が死の領域へと踏み出した時、 星が大爆発をして死んでゆくやうに 現存在もまた大爆発をして死するに違ひない。 そして、その爆風は死すべき現存在が 此の世に未完で終はってしまった事を託すべきものに その未完の思念を念により託すに違ひないとも言へないか。 星の死す時、X線やら瓦斯やら塵埃やらを吹き散らし、 そして、星そのものは自身の重みに堪へ切れずに自身で自身に圧し潰され、 さうして星の中心部は自ら潰れ行き、 途轍もなく小さく、 そして、途轍もなく重い物質となり、 白色に輝くものがあれば、また、光すら逃さぬBlack holeへと 移りゆくものがあると言はれてゐるが、 さて、その死んだ星が放出したものは やがて他の星に届き、 其処に死の知らせを伝播するのであるが、 これと同じ事が現存在の死にも起きてゐて、 現存在が死に足を踏み入れた時に 死にゆくものとの念の波長が ぴたりと合った現存在にのみ感じ取れる念を伝播させ、 その念によりそれを受け取った現存在は 問答無用にその伝播した念に導かれるやうにして 死者の思ひを受け継ぐことのみを 現存在はその生を生きる事を宿命づけられ、 その念を成就する事に血道を挙げるのだ。 Read More死の爆風

